きりばな

きりとはなえの交換日記

4月21日

はなえさん、こんばんわ。

 

熊本の自身、本当にひどいですね。震度7が2回も来たなんて信じられない。きっと想像もできない怖さとか、しんどさがあるんだろうなって思う。今日で1週間が経つけど、余震とかおさまる気配もないですね。twitterでいろんな人が東京文フリでの売り上げを寄付するって話をしているけど、わたしも少しだけでもやろうかなあと思っているところです。寄付も街頭の募金くらいしかしたことなくて勝手がわからないのだけど、まあとりあえず、しかるべきところに振りこめばそれなりに役に立つ使われ方をしてくれるでしょう...。

東日本大震災のときは、わたしは部活をしていました。神戸はまったく揺れなくて、誰も地震があったことに気付いてなくて、わたしは親からのメールで知りました。でも部活のみんなは練習が終わるまで全く知らなくて、あんな未曾有の大災害が起こったのに、知らないひとは知らないままで終わっていくこともありえるんだなとそのとき思いました。あのときも、公演のチケット売上を募金しようとかそんな話になったような気がする。わたしはちょうど仙台に進学した友達が何人かいて、地震が起きた日はとにかくその子たちにメールをしまくった覚えがあります。小学校からの、すごく仲が良かった子も仙台にいたりして、その子と連絡がついたときは本当にほっとした。今思えば、メールって受信するだけでも電池を消費するから被災地の人のことを思えば安易に連絡はしない方がよかったんだろうけど、なかなかそうも思えないよね。はなえさんも被災されたとのことで、さぞ大変だったことだろうなと思います。わたしはそういう被災体験をほとんどしたことがないので、想像の世界でものを言うしかないんだけど、やっぱり水も電気も大事だと思う。そのうちの電気の方をわたしは仕事にしているわけだけど、やっぱりそういう、人の生活にとってなくてはならないものに関わりたいなと思って仕事を選んだふしもあるので、それはつくづく実感します。

 

後輩、苦手ですよね。わたしも先輩と一緒に仕事してる方がはるかに楽です。なんだろう、わたしは昔から「自分よりものを知らない人」にものすごく抵抗があって、だから好きになる男の人も絶対自分より頭のいい人、自分ができないことができる人だったりするんですよね。あと、「教える」っていう行為がすごくだめ。なんかもうどうやって説明したらいいのかもわからないし、フォローの仕方もわからないの。だけどこんなわたしでも昔から後輩には好かれることが多くて、嬉しいんだけどいつも困ってた。なんでだろう、弟がいるから年下には慣れてるはずなんだけど、他人で年下ってなると急にどうしていいかわからなくなってしまう。いい格好しなきゃ、頼れる存在でいなきゃと思って無意識に張り切っているのかもしれません。だけどそうなるとはなえさんの言うとおり、いつもの自分と張り切ってる自分との間でギャップができてしまって、疲れてしまうよね。後輩が好きな人はどうやってコミュニケーション取ってるんだろう?わたしの男友達に本当に誰とでも仲良くできる人がいて、後輩も大好きで家に呼んだりする人がいるんだけど、本当に不思議。意味がわからない。笑 まだまだ自分に主体性が足りないってことなのかも。教えるっていう行為も自分に主体性がないとつとまらないものであるような気がするし。社会人としてまだまだ未熟です。わたしも。

わたしは、いつも人の目が気になります。自分に感情がたくさんあるっていうよりかは、いつも人の顔色を見ながら行動しているところがある。いちいち今先輩が嫌そうな顔したとか、あ、今わたしのこと諦めたなとかそんなことばかりが気になって、仕事自体はそんなに忙しくなくても一日が終わる頃にはどろどろに疲れてる。それで帰り道に今日は先輩がこんな感じだったあんな感じだったと思い悩んで、ため息つきながら帰るって感じ。人の目が気になるのは昔からで、こんなことばかり考えながら生きてきたような気がします。もっと自信を持ちたいなあ。

 

東京のコミティア、行ったことがあるんだね。いいなあ。わたしも行ってみたい、けど怖いから行けない。笑 関西コミティアも規模はけっこう大きいです。ビルの中のイベントスペースで毎回やってるんだけど、あんだけのサークルがよく入るなってくらいひしめきあってる。最近はとうとう入り切らなくなって抽選になったりしてるみたい。twitterで受かった落ちたの話をたくさん聞きました。でも、関西コミティアも一般参加の方がたのしいと思います。自分が絵を描く人間でないと、あのイベントはぜったいサークル参加は向いてないと思う。笑 

プロットは、書くっちゃ書くし、書かないっちゃ書かないって感じかな。一応思いついたことを書きとめるノートは持っていて、何か少し長いものを書くときはそれにまずつらつらと書いてから本番を書くようにしているんだけど、でもプロットと呼べるほどまとまっているわけではなくて、頭の中を整理するためだけにあるような感じです。だからわたしも書きながらよく行き詰るよ。そのときはまたノートの方に戻ってあれやこれやと書いて、なんとなく頭の整理をつけて、またパソコンに戻るって感じ。台詞しか書かないときもあるし。キャラクターの名前は、わたしはいつも知人の名前から拝借しています。笑 それか、ぱっと降ってきた名前を使うかな。あんまり思い悩むことはないかも。わたしは小説の中の情景はだいたい映像で思い浮かんで、なんかテレビを見てるような感じで、それを文章に落とし込んでいくようなスタイル?で、そこにふだん自分の考えてることや思ったことを当てはめていくような作業をしています。わたしも本質がどう、ってよりかは自分が感じたこと、考えたことがすべてなので、なんか小説があらぬ方向に向かうことは往々にしてあります。結局自分の考えを自分で肯定したいから書いてるから、自分が考えもしないようなことには最初から興味がないんだと思う。

わたしは逆に、近代の文豪と呼ばれる人の小説をあんまり読んだことがなくって、小説に対する崇拝っていうのも薄いかもしれない。小説自体は小学生の頃から書いていて、昔からの自己表現の手段という風にしか見ていないふしがあると思います。だから小説に対する崇拝の念があるっていうの、ちょっとぴんとこないんだよね。わたしとはなえさんではギャップがあるね。笑 でも、書いてる年数が長いからかもしれないし、単に自分のことが好きなだけかもしれないけど、けっこう人を見下したりするなあわたしは。「その程度の文章しか書けないで何ゆってんの?」とか「そんな浅い思考でよく物書きとか言ってられるな」とかはしょっちゅう思ってる。笑 言わないだけで、本当はみんな思ってるだろ!と、思いたい...。でも、誰だって自分の書いたものがいちばん面白いって思ってるよね、きっと。

東京文フリ、来れるならぜひ会いたいな!去年の名古屋旅行以来会ってないですもんね。都合がつくならぜひぜひ。はなえさんの出店がなくてちょっとしょんぼりしましたけど、また大阪文フリとかは遊びに行けると思うので、そこでばっちりはなえさんの本を買いたいと思います。本当に、読むのがたのしみでしょうがないです。

 

昨日と今日で、母と一緒に大阪に帰りました。部屋の掃除をしたかったのと、新刊の届け先を大阪の方にしちゃったので、それを受け取りに。新刊は無事にできあがってました。今回紙にもちょっとこだわってみたりして、表紙も箔押しとかやってみたりして、ちょっとお高くついてしまったのだけど、でもやっぱりハコを開けて自分が作った本と対面するときのわくわくとかどきどきはかえがたいものがあるから、やっぱり作っちゃうんだろうなあと思う。母もわたしが小説を書いていることを知っていて、今回文フリっていうイベントのことも説明してみたりしました。親に自分のやってることを正直に話すのって不思議なかんじ。イベントには中学生の頃から参加してるけど、本当にわかってもらえたのははじめてでした。はなえさんはご両親に小説を書いていることを知ってもらってたりしますか?わたしは母には言えるけど、父にはなかなか言えません。なんでだろう。母の方が心を許してるからかな。わたしの父はわたしが中学生の頃からずっと単身赴任をしていて一緒にいる時間が短かったので、未だにどう接していいかわからないところがあります。でも、実は父もわたしと同じ会社に勤めていて、わたしが今の会社を選んだのも父の影響が大きいところがあったので、なんだろう、相反するものがわたしの中にあるような気がする。笑 両親との距離の取り方はわたしにとっていつも課題です。もういい大人なのに、アダルトチルドレンなのかなわたし。笑

そんな感じで、大阪では自分の部屋の掃除と文フリ荷物の運び出ししかやらずに終わっちゃいました。運び出してきた荷物が重すぎて宅配搬入しろと母に言われた。笑 まさか母にそんなことを言われる日が来るとは...。でも久しぶりの大阪はやっぱり人が多くて活気もあって、楽しい街でした。来月もまた帰ると思うけど、近々引っ越しをしようと思っていて、来月はちょろっと物件とか見て回ろうかなとぼんやり考えています。引っ越して、猫を飼おうと思うんだ。それが今のわたしの夢です。

 

肝臓にちょっとした腫瘍って、大丈夫?良性ですか?摘出とかそういう話になっちゃう感じですか?心配です。病院通いはいろいろエネルギーもいるよね。行くたびに先生と話さなきゃならないのがわたしは億劫です。でもそんなことを言いつつわたしは結構すぐ病院に行くんですよね。何に関してもぜんぶ薬で押さえつけようとします。だからいつも飲んでる薬の量がすごいことになる。あんまりいいことではないかも。

 

昨日は晴れていたけど、今日と明日は雨みたいです。魚津もだいぶあたたかくなってきました。朝と夜はまだ冷えるけど、日中は何もしなくても過ごしやすいです。

最近は映画ばっかりみてます。最近観た映画でおもしろかったのは「メゾン・ド・ヒミコ」かな。少し古い映画なんだけど、オダギリジョーがとにかく美しいです。ゲイ役です。笑 機会があればぜひ。

 

きり