きりばな

きりとはなえの交換日記

3月18日

きりさんこんばんは。

やっぱり人の書いた文章って面白いなあと思います。小説だけではなく、日記でも事務文書でも、ここでこういう使い方をするというそれだけで、その文字や一文からその人の生活や性格が香るね。

私が仕事をしている部署は取材をしてそれを記事に起こすことがあるのだけど、人によって書くことも表現の仕方も言葉の選び方、句読点のつけ方、全部違う。当たり前なんだけどさ。企画を立てたりして上に伺う時の文章も、形式上の決まりはあっても理由や経緯を書くところはその人の裁量だから、人となりがでるな、と、書類を作ったり見たりするたびに思う。

きりさんの日記や文章は、いつも整然として礼儀正しい、と同時に、そこまで整然としているのだけど急に感情があふれるところもあるな、という印象です。まだ全部読めていないのだけど、今回もらった小説を半分ほど読んで、それがより、顕著だと思う。それほど、研ぎ澄まされた言葉が、きりさんの中にあるのだなあと感じました。まあ、感想はちゃんと読み終わってから。

自分が何を残せるのか、とか、やりきるのか、とかいうのは、いつまでも答えの出ないものなのかもしれないね。どれだけ自分は自分、人は人、と思っていてもどこかで比べざるを得ないし、自分だけを見つめ続けるのもどんどん世界が息苦しくなるようで。多くを望まなくとも、自分が納得した形を得られるまでは、時間がかかるだろうね。それがあるのかもわからないし、そういうことを考え続けていくと、そもそも自分が何を欲していたのかもわからなくなってしまう。難しい永遠の課題だ。

私も友達はとても少ないよ。きりさんが前、ラインをくれた時があったね。あのとき、高校時代の親友だった子と縁が切れてしまった。私の手からは落ちて行ってしまった。それでも、そういうときだったのかもしれないし、あんなに高校時代を一緒に過ごしてお互いのことで泣いたりした間柄だったのに、何にも思えなかった自分にも、何も思わなかった。人はそれを成長と呼ぶのか、冷酷と呼ぶのか、わからないけれど。

私は蟹座なんだけど、よく星占いで蟹座は情に厚い反面、自分の外の人だと思うと徹底的に冷たくできる、と書いてあってね。確かにそのとおりだと思う。私はけっこう、星占いは信じてしまうタイプなんだけど…笑 熱しやすく冷めやすいともいう。

人のこと、すごい嫌いになるときもあるけれど、そういうところもありつつ、すごく好きだなと思う。変な人を遠目から観察しているのがとても好き。私のことを好きになってくれない人はもちろん、嫌いになってくれない人(嫌われるのはそりゃ嫌だけど)がいなければ寂しくて死ぬかも。なんて。

今日は雨が降っています。春の雨だ。風が強いけど、寒くはなかった。先輩と雨が降っているかなと話しながら窓を開けて匂いを嗅いだら湿気た匂いはしなかったから「雨降ってないですよ」と得意顔で言ったんだけど、外に出たら雨が降っていたので先輩に散々どつかれてしまいました。しょんぼり。

どうでもいいけど、相合傘って好きじゃないな。なんか仲よしの象徴みたいになってるけど、お互い濡れちゃうじゃないね。濡れないための傘なのに。あなたと一緒にいられれば濡れても大丈夫、みたいな風だけど、そんなのはおかしいと私は思います。しょうもないことによく憤ってしまいます。

はなえ